【概要・特徴】
東証プライム上場、産業・医療など幅広い分野で専門性の高い製品を提供する精密機器メーカー。世界初・日本初を数多く生み出している企業で産業用特殊ポンプやCFRP(炭素繊維強化プラスチック)製品、国産第1号の人工透析装置を開発した血液透析用機器などは、同社が市場を創出してきてました。また化学用精密ポンプの世界最大手であり、CFRP製航空機部品「カスケード」の世界シェアは約90%、国内透析装置シェアは圧倒的1位で50%以上を獲得しています。
【研究開発】
1954年に日本で初めて火力発電所向けボイラ缶水処理システムを開発して以来、発電プラント向け水質調整システムで多くの実績を上げています。また、1983年に世界初のCFRP製ジェットエンジンナセル部品「カスケード」を開発。カスケードで培った高度な設計・成形・生産技術・品質管理体制などが評価され、現在は主翼部分(エルロン、シャークレット、Jパネル)やエンジン部分(ファンケース、トルクボックス、ブロッカードア)など幅広い航空機部品を手掛けています。3事業共通の強みは、(1)流体の技術に優れている、(2)厳しく特殊な環境下で稼働している製品開発が得意(プラントの心臓部、航空機の着陸時の安全を担う部品、透析装置:慢性腎臓病患者の生命維持に必須など)という点であり、安定した収益源のある企業です。
【注力分野】
新事業「深紫外線LED(UV-LED)」に注力。同社は2006年より大学に事業化ベンチャーを立ち上げ、2014年ノーベル物理学賞受賞者の赤崎勇教授、天野浩教授と研究を行なってきました。2015年に世界最高出力のUV-LEDの量産化に成功。大容量の流水殺菌ができるUV-LED水殺菌モジュールや、水産業向けUV-LED浄化装置などを開発・提供しており、開発や応用を積極的に進めています。