【概要・特徴】
創業60年以上の歴史を持つ、国内シェアトップクラスの粉粒体処理装置のファブレスメーカーです。医薬品、食品、電池電子部品、および化学業界向けに粉粒体処理機械装置の設計・開発からプラントエンジニアリングまでを行なっています。オーダーメイドの同社製品は他社に比べて高額ではあるものの、量産時に近い条件での製剤研究開発が可能として、その使いやすさから大手製薬メーカーの武田薬品や三菱化学のプラントにも採用されています。
また、今後は錠剤だけでなく、ワクチンなどの液体として用いられる医薬品への応用を検討しています。
【技術展開】
1ロット毎に生産するバッチ式が主流だった医薬品業界に、「連続造粒」という画期的な生産方式を導入し、製薬メーカーからの注目を集めました。また、従来機比3.5倍のスプレー速度と通風能力を持つ世界最速フィルムコーティング機「PRC-GTX」シリーズを開発し、最大約70%の作業時間短縮を実現しています。他にも、高密度化対応の粉末やプレス成型用粉末、金属射出成型用粉末、磁性材料のコーティング粉末の製造装置を開発し、高い評価を得ています。
【強み】
医薬品業界はGMPという高い品質基準をクリアしなければならず、参入障壁が高い中、固形製剤生産工程のほぼすべてを同社1社で担える技術力が強みです。既存の「造粒」「乾燥」「粒子コーティング」「錠剤コーティング」技術に加え、「打錠機」、「錠剤印刷機」など、世界最先端の提携先技術も取り入れています。