JAの業務は、農産物を集荷・販売することだけでなく、さまざまな事業を通じて組合員や地域住民の暮らしに貢献することを目的とした総合事業を行っています。
●信用事業
貯金、貸出、為替業務などいわゆる銀行業務を行い、地域の皆様に便利で安心な金融機関としてご利用していただけるよう、さまざまな金融サービスを提供しています。この信用事業は、JA・信連・農林中金という3段階の組織が有機的に結びつき「JAバンク」として大きな力を発揮しています。
●共済事業
JA共済は「ひと・いえ・くるま」の総合保障で、組合員・利用者の皆様の生命・傷害・家屋・財産をトータルに保障しています。事業実施当初から生命保障と損害保障の両方を実施しており、日常生活で必要とされる様々な保障・ニーズにお応えし、毎日の生活を大きくサポートしています。
●営農指導・農業振興事業
組合員の農業経営に関するありとあらゆる相談業務や、農業生産法人のコンサルティング、新規作物や新技術の導入に向けた試験、食農教育、後述する販売事業と連携したPR活動など農業の「今」を支え「明日」を描く業務を行っています。
●販売事業
組合員が生産した農産物の集出荷や、共同利用施設で選別・調製を行った製品を日本全国に向けて販売するなど、組合員の収入に直結している事業です。
●購買事業
農業関連事業として、肥料や農薬などをはじめとした生産資材品を共同購入する事で、組合員に安価・安定供給を行っています。
また、単に供給するだけではなく、適正な使用方法のアドバイスなども行っています。
生活関連事業として、灯油・ガソリン・LPガスなどの供給および燃焼機器をはじめとした耐久消費財の販売、店舗外品の供給を行っています。
●総務事業
労務管理をはじめとして、JA内の事務業務の中心を担い、各事業が円滑に業務遂行できるようサポートを行っています。
胆振東部地区の気候は積雪寒冷の厳しい北海道にあっても、春の訪れが早く、夏の蒸し暑さはなく、さわやかで、秋は安定した気候が長く続き、冬は温暖で積雪量も少ない気象条件です。
近郊には支笏洞爺国立公園があり、農業を取り巻く環境は景観のみならず緑と自然にあふれ、食料・農業・農村が調和しています。また、苫小牧港と千歳空港が隣接する位置にあり、交通アクセスにも恵まれ、食料供給基地として道内外市場や実需者からも高い評価を得ています。
当JAの基幹となる米は、高品質・良食味生産地帯として消費者ニーズに対応できる『たんとうまい』をブランド化し、更には、ほうれん草を『東いぶり広域ブランド』として道内外より高い評価を受けています。
酪農においては、乳質及び飼養管理技術の改善を図った実績が認められ、また、黒毛和牛・養豚は、全道有数の産地を誇っています。この他にも各地域において、麦・大小豆・てん菜・野菜・メロン・花卉等を振興し、多様な取り組みを展開しています。
今後、これらを踏まえたクリーン農業の推進をJA地域一体となって、特色ある農畜産物生産に向けた取り組みを行っていきます。そして、将来の担い手、子供達が夢の持てる農業を確立するため、安全・安心・安定した良質・良食味な農畜産物の生産と供給ができる産地づくりを目指します。
JAが果たす役割は、『食料・環境・くらし』を守り育むことであり、これらに取り組んでいるのがとまこまい広域農業の特色です。
2001(平成13)年2月1日(1市5町の6JAが広域合併)
39.1歳(2020年度実績)※正職員