【概要・特徴】
東証プライム、ホンダ系列内装大手の自動車部品メーカー。四輪車用シート、ドアトリム、ルーフトリムや、それらを組み合わせたパッケージ生産も行なっており、同社のシートはホンダ車の約6割(同社調べ)に搭載されています。ホンダ以外ではスズキや富士重工業、VWなどを顧客としています。二輪車においては、シートおよびフェンダーなどの樹脂部品を生産しており、国内の大手二輪車メーカー全社と取引を行なっています。
【研究開発】
日本と北米に計3台のダイナミック試験機を設置。高精度の衝突試験や評価を実施し、蓄積された実験データを活用したCAE解析も行なっています。また、近年自動車用シートは高度化により多くの電装部品を搭載。その電装部品も部品レベルだけでなく、シート全体の企画からシステム検証までを行なっています。近年、展示会では「個人の姿勢によって最適な姿勢に矯正をしてくれるシート」「人の感情の機微に合わせて色が変わるシート」「シートをゲームのコントローラ化」「JAXAと共同で宇宙船のシート開発」などを発表しています。
【グローバル展開】
海外売上高比率は80.5%(2020年3月期)。米州が約45%と最も高いですが、近年はアジア各国にも供給体制を構築し、日本を含め14カ国にネットワークを確立しています。製品の現地生産化を進めるとともに、現地法人ならびに地域間の連携による部品の相互補完体制の確立や、非進出国における現地部品メーカーと技術援助契約の締結などを行い、競争力を強化しています。